僕は画板から絵を大切に取り出すと、その絵を持って屋上に向かった。 一段一段。 ゆっくりと僕は階段を上がっていく。 「マキ。すぐに行くからね。 この絵も、君の元に運ぶよ」 僕は屋上の扉の鍵を開けると、ゆっくりとその扉を開いた。