それから、僕達はまた、二人で星空の下を歩いた。 町の光も、星の輝きも、僕にはいつもよりずっと美しく思えた。 しばらくして、僕達は彼女の家のアパートの近くまで差し掛かっていた。 この辺りの道は、昔、僕が小さかった頃、母と一緒によく通った場所だ。 そういえばここは、あの二匹の親子の猫がトラックにはねられた場所でもある。 あの時、猫達が向かおうとしていた空き地には、一軒の民家が建っていた。