10代の病んだ魂たちへ ~イジメ復讐~


僕はそんな彼女の肩に手を置いて、彼女の唇に迫った。

「あっ………!」

彼女は一瞬、驚いた顔をしたが、すんなりと僕の行為を受け入れた。

僕は、初めて彼女とキスをした。

それは他者の愛を知らない僕が、初めて人の体温を通じて愛情を確かめあった瞬間だった。

そんな二人に、夜空の星達は称えるように鈍い光を灯していた。

僕達は星明かりに包まれたまま、唇をゆっくりと離した。