10代の病んだ魂たちへ ~イジメ復讐~


その後、僕と彼女は、二人で学校を出た。

帰りが遅くなった彼女の家に向かって、僕達はゆっくりと歩いていく。

空には、たくさんの星が散りばめられた宝石のように輝いていた。

「ねぇ、どうしてあなたは、私のためにアヤカさん達に立ち向かってくれたの?」

彼女はあの綺麗な瞳を覗かせながら、僕に言った。

もう、隠す必要はないかな…。

きっと、彼女も、おおよそは僕の気持ちに気がついている。

僕はそんなことを思いながら静かに口を開いた。