どのくらい時間が経っただろうか? 僕が校舎裏で目を覚ますと、そこには、心配そうに僕を見つめる彼女の姿があった。 「マキさん……」 「よかった。ようやく目を覚ました」 空はすっかり真っ暗になっていた。 どうやら僕は二時間近く気絶していたらしい。 彼女は涙を流しながら、僕の手を握った。 「ありがとう。私を守ってくれて」 彼女は僕の手を握りながら言った。