「最初に一線を越えたのはおまえらだ。 だったら僕も、おまえらの大切なものを奪う……」 飼育小屋につくと、あのうさぎが僕に遊んでもらえると思ったのか、甘えたように僕にすり寄ってきた。 僕は飼育小屋からそのうさぎを取り出すと、静かにそれを校舎裏に持ち込んだ。