「うん。じゃあまた……」 部屋を出るとき、彼女は僕に消え入りそうな声で返事をした。 僕はそんな彼女の側に、これ以上一緒にいることがどうしても耐えられなかった。 僕は、美術室の隣にある準備室で、彫刻に使う一本のナイフを手に取った。 そして、それをもって、僕はある『復讐』を画策した。