だが、ある日、決定的な出来事が彼女の身に起きた。 放課後、僕は美術室で絵を描いていた。 この日は、まだ、彼女の姿はなかった。 いつもならとっくに部活に来ている時間だった。 「どうしたんだろう? マキさん………」 僕はなんとなく、嫌な予感がしていた。 また、アヤカ達にひどくいじめられているのではないか? そんな気がしていたのだ。