10代の病んだ魂たちへ ~イジメ復讐~


そして、そんな地獄のような日々を過ごしても、なお、彼女は学校に通い続けた。

「おまえさあ、なんでみんなに嫌われてんのに学校来れるの?

ば・か・な・ん・じゃ・な・い・の?」

アヤカが教室でみんなに聞こえるように彼女に言うと、クラスでは一斉に笑いが起きた。

「………」

耳をつんざくようなみんなの笑い声の中でも、

彼女はただ、黙っているばかりだった。

「マキさん……」

アヤカの言葉は、彼女の本当の気持ちを知る僕にとって、胸が裂かれるような思いがした。