「さて。まず何をマキさんと話そうかな……」

僕はしばらく踏ん切りがつかないまま、彼女の家の周りをうろうろとした。

時刻は午後6時。

そろそろ中学生が異性の家を訪ねるには、あまりにも遅い時間になってしまう。

僕は気持ちを作って、彼女の住む部屋の玄関の近くまで足を進めた。