「おっ! しっかりやってんな掃除!」 クラスメートの谷口優が笑いながら飼育小屋を訪れた。 「………」 谷口は僕をいじめていた中心グループのメンバーだ。 決してリーダー格ではなかったが、彼に嫌がらせをされたこともたくさんある。 そして、谷口は今、彼女をいじめている。 当然、僕にとって谷口は嫌いな人間の一人だった。