僕が、彼女を殺した理由。 僕にとってそれは、彼女の救済のためだった。 彼女が深い苦しみの中で、クラスメート達と生きること。 それは例えるなら、餓死を待つ猫がその苦しみに耐えながら生きることとなんら変わりはない。 それを、人が生きているとは言えない。 まして彼女には、学校にも、家にも居場所がなかった。 そして、彼女自身の意思も、彼女を不幸な運命へと拘束する。 そんな悲劇を僕が断ち切って、永遠の幸せを与えるには、もう彼女の生を終わらせるしかなかった。