「さて。あとは僕だ……」 やがて絵が完全に灰となると、僕は靴を脱いで、屋上の端に立った。 そこから下を覗くと、まるで、下から吸い込まれるような感覚に襲われた。 学校に明かりが一つもないせいか、下は真っ暗な暗闇のみで、その底ははっきりと見えなかった。