あかりちゃんの何の気なしな提案に、みんなでうんうん頷く。なんかお揃いって嬉しい。青春してる感じがする。

ピンクと水色、黄色、それから緑。
カナちゃんがみんなの分を払ってくれた。清算は後ででいいよ、と言う彼女にお礼を述べて、お店を出る。


「はい、羊の分」

「ありがとう。……あれ、私が黄色でいいの?」


自分の中で、なんとなく九栗さんが黄色というイメージがあった。
カナちゃんがピンクで、あかりちゃんが水色。それは予想から外れていなかったようで、緑のヘアピンを掲げた九栗さんが大きく首を縦に振る。


「うん、白さんは黄色って感じする。何だろうね? 太陽みたいなイメージっていうのかな」

「ええっ、そんな……九栗さんの方が太陽だよ」


いつもにこにこしてて、みんなの輪の中心にいて。誰からも好かれるような清々しい女の子だ。

いや私が、いやこっちが、などと言い合う私と九栗さんに、あかりちゃんが盛大なため息をついた。


「太陽ってそもそも黄色じゃなくない? っていうか、二人ともいつまで苗字呼びなの?」

「えっ」