……君と出会った時、君は雨の中で泣いていたね。 僕は、黙って傘を差したんだ。君に。 ものすごく寒くて、寂しそうで……。 バケツをひっくり返したような大雨に打たれる君を見ていられなかった。 君の近くに寄った時、 君の体は冷え切っていて、震えていた。 僕は、君の小さくて細い肩に手を置いた。 慰めようとした。 ……あの日のことは、君と過ごしたどの思い出よりも、はっきり覚えてる。 今も、まるで昨日のことのように思えるんだ。 そして、思い出すたびに、涙が流れる。 君が恋しくて。