――なんて事を、ニッと笑いながら言っていると、陸の強ばっていた表情が少しだけ和らいだ。


「…………じゃあ、間違いばっかの俺を助けてほしい……堀内、もう美羽に手出した?」


 ………浮気してしまった事を後悔してる陸にせっかく手を差しのべてやってるのに、コイツ……一番聞かれたくない質問してきやがった。


 一気に不機嫌になる俺を見て、何かを悟ったらしく。最初より深々と頭を下げてきた。


「お願いだ、堀内。美羽に何もしないでほしい。俺浮気しちゃったけど。半年間、美羽の事大切にしてたんだ……」


「俺も美羽の事すげぇ大事にしてるし。今後手出すかは別として、だから”助けてやる”って言ってんだろ」


俺の言葉にウンと、涙ぐみながら頷く陸。