ねぇ先輩、名前をよんで。




ドキドキ鳴る心臓を必死に抑え込む。

すると先輩は言った。


「さっき一緒にファミレスに居た時に、ゆうちゃんにも

そのうち彼氏が出来るんだろうなーって思ってさ」


「え……」


ぎゅっと握りしめた手の力が抜けた。


ああ、そっか気になるって。


そういうことじゃなくって……。


はは、なんだ。

私……全然変わってないじゃんか。


先輩の隣で1年一緒に過ごして来た。


放課後はいつも彼の隣で話して、

一緒に勉強もして、


たとえ、優さんの代わりでも、

少しは先輩の心の中に入れたのかな、


なんて思っていた。


だけど私は未だに先輩の心の片隅にも入れていなかった。


笑っちゃう。

うぬぼれもいいところだ。