いつだって彼は前を向く強い言葉を持っている。 でも私は前を向かなくたって、いい時もあるって信じてる。 今の場所にすがって、泣いて。 変わらなくたっていい。 逃げたっていい。 今の一瞬を一生懸命生きられればそれでいいと思える。 この場所が正解なんだと信じてる。 そうだよね? 誰に問いかけるでもなく、私は遠くを見つめた。 ねぇ、先輩。 私はこのままでいいから……。 "側にいて"