私に休めと言うかのように、ベッドが小さく軋んだ。


ゆっくりと襲ってくる睡魔に身を預けようかと思ったが、夕食もお風呂もまだであることを思い出し体を仰向けに戻し天井を見上げた。


すると、音もなく私の元へやって来ていた三人が私の顔を覗いてにやにやと顔を綻ばせた。


何事かと体を起そうとするが、その前に三人が私の上に被さるように乗ってきた。



「ねね、なんか進展あった??」



笑みを零しながら言ってくる高木さんの質問の意味が分からず変な声が漏れた。



「とぼけないでよ~」


「あれだけ長い時間一緒だったんだから……なにかあったでしょ?」



陽菜乃、村上さんでさえも私を逃がすものかとでもいうかのように攻めてくる。


三人の言いたい事を必至に考えようとするが、その前に我慢できなくなった陽菜乃が私の頬を突いてくる。



「んもう!榊くんとだよ!なんかあったんじゃないの?」


「はい?」



二度目の変な声が出てしまい、三人を退けるように起き上がった。



「なんでそうなるの?」



図書館で真面目に……半分溶けてはいたが作業をちゃんと行っていたというのに、仕事をさぼっていたとでも言いたいのだろうか。