「臨床心理士」
「は? なにそれ」
「カウンセラーみたいな内容の仕事なの」
はっきりと言うことができた。
そう思って安堵したのも束の間、臼田の笑い声で全身が強張る。
「冗談きついな。緊張しいでまともに話せなくてカウンセラーの世話になってたやつが、人の相談に答えられんの? 笑える」
昔、自分の言動を笑われるのだってつらかった。
でも、自分の努力と誇りを笑われるのは、もっとつらい。
心を抉られ、言葉も表情も心も全部壊れてしまいそうだ。
「そっちこそ、人の気持ちもわからないで社会人やってるなんて、冗談きついと思うけど」
月穂の意識が遠のきそうになったときに、別の男の声が割って入ってくる。
その柔らかな声に、月穂の冷たくなった心はゆっくりと熱が灯っていく。
月穂は、すぐにそれが祥真のものだとわかっていた。
「な、なんだよ。急に話に入ってきて」
臼田は急に現れて暴言を吐く祥真を睨みつける。ピリピリとした雰囲気に、月穂はハラハラするだけだ。
すると、祥真は月穂の腕を掴み、引き寄せる。
「彼女のカウンセリングは多くの人を支えてる。あんたみたいな無神経なタイプの人間には、到底無理な仕事だと思うよ」
祥真の顔を見上げると、いつもと同じ冷静な表情をしている。
「なっ! 俺は相手が求めているものをよくわかっているって評価されてるし! カウンセラーだから知るわけないだろうけど、このあいだ開発した、機内販売の商品もいい売り上げで……」
そこまで言うと、臼田が急に黙った。きっと、UALのオフィス内だということを思い出し、我に返ったのだろう。
すぐに、カッとなるところもそのままだな、と月穂は思いつつ、ゆっくり口を開いた。
「は? なにそれ」
「カウンセラーみたいな内容の仕事なの」
はっきりと言うことができた。
そう思って安堵したのも束の間、臼田の笑い声で全身が強張る。
「冗談きついな。緊張しいでまともに話せなくてカウンセラーの世話になってたやつが、人の相談に答えられんの? 笑える」
昔、自分の言動を笑われるのだってつらかった。
でも、自分の努力と誇りを笑われるのは、もっとつらい。
心を抉られ、言葉も表情も心も全部壊れてしまいそうだ。
「そっちこそ、人の気持ちもわからないで社会人やってるなんて、冗談きついと思うけど」
月穂の意識が遠のきそうになったときに、別の男の声が割って入ってくる。
その柔らかな声に、月穂の冷たくなった心はゆっくりと熱が灯っていく。
月穂は、すぐにそれが祥真のものだとわかっていた。
「な、なんだよ。急に話に入ってきて」
臼田は急に現れて暴言を吐く祥真を睨みつける。ピリピリとした雰囲気に、月穂はハラハラするだけだ。
すると、祥真は月穂の腕を掴み、引き寄せる。
「彼女のカウンセリングは多くの人を支えてる。あんたみたいな無神経なタイプの人間には、到底無理な仕事だと思うよ」
祥真の顔を見上げると、いつもと同じ冷静な表情をしている。
「なっ! 俺は相手が求めているものをよくわかっているって評価されてるし! カウンセラーだから知るわけないだろうけど、このあいだ開発した、機内販売の商品もいい売り上げで……」
そこまで言うと、臼田が急に黙った。きっと、UALのオフィス内だということを思い出し、我に返ったのだろう。
すぐに、カッとなるところもそのままだな、と月穂は思いつつ、ゆっくり口を開いた。



