なにか言葉を交わすでもなく、青空が覗く窓のある部屋で一緒に。
今、心が満たされているのがわかると同時に、臆病な自分が顔を覗かせる。
「このままで……」
現状の関係を維持できるのであれば、もう十分ではないか。
欲張って壊れてしまうくらいなら、自分の気持ちは口にせず、このまま……。
もとより、告白する器量も勇気も持ち合わせていない。
むしろ、もっとも苦手とすることだ。
自分の心を相手に表現し、伝えることは。
ひとり考え込んで固まっていたところ、再びドアをノックされる。ビクッと身体を強張らせたあとすぐに、祥真と距離を取ってドアを見た。
辛うじて声が震えることなく「はい」と返すと、ドアが開いた。
顔を覗かせたのは小田だ。
「小田さん。こんにちは」
「今日はなんだか話を聞いてもらいたい気分で……」
突然の訪問にもかかわらず、月穂は驚きはしなかった。
予定にない訪問者はたいてい小田だからだ。
だが、今日はべつの理由で動揺する。
「あっ。先客が……って、それ隼じゃ……?」
小田に祥真の存在に気づかれ、いっそう狼狽えた。
「そ、そうなんです。気づいたら眠っていて……。でもそろそろ起こした方がいいかと思っていたんです」
ここで彼と言えないようなことをしていたわけではない。
堂々としていればいいのだと思いつつ、だけどふたりきりの部屋で眠っている状況はどう捉えられるのだろうかと不安が勝る。
きっと、自分は祥真を意識していると認めているから余計だ。
今、心が満たされているのがわかると同時に、臆病な自分が顔を覗かせる。
「このままで……」
現状の関係を維持できるのであれば、もう十分ではないか。
欲張って壊れてしまうくらいなら、自分の気持ちは口にせず、このまま……。
もとより、告白する器量も勇気も持ち合わせていない。
むしろ、もっとも苦手とすることだ。
自分の心を相手に表現し、伝えることは。
ひとり考え込んで固まっていたところ、再びドアをノックされる。ビクッと身体を強張らせたあとすぐに、祥真と距離を取ってドアを見た。
辛うじて声が震えることなく「はい」と返すと、ドアが開いた。
顔を覗かせたのは小田だ。
「小田さん。こんにちは」
「今日はなんだか話を聞いてもらいたい気分で……」
突然の訪問にもかかわらず、月穂は驚きはしなかった。
予定にない訪問者はたいてい小田だからだ。
だが、今日はべつの理由で動揺する。
「あっ。先客が……って、それ隼じゃ……?」
小田に祥真の存在に気づかれ、いっそう狼狽えた。
「そ、そうなんです。気づいたら眠っていて……。でもそろそろ起こした方がいいかと思っていたんです」
ここで彼と言えないようなことをしていたわけではない。
堂々としていればいいのだと思いつつ、だけどふたりきりの部屋で眠っている状況はどう捉えられるのだろうかと不安が勝る。
きっと、自分は祥真を意識していると認めているから余計だ。



