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「恋、だねぇ」


「こ、恋!?」



結局、モヤモヤするものを自分で解決することができなかった優羽は、玲也のことや【Cafe: snow drop 】のことも含めて、学校の昼休みに、友人の山村奈々(やまむらなな)に相談した。

優羽は奈々と共に屋上で弁当を食べるのが日課だ。


奈々はコンビニで買ったパンを頬張りながらうなずく。



「だって、その神田って人のことが気になって仕方なくて、その人に接客してもらえなかった時はガッカリしてるんでしょ?
間違いなく恋じゃん」


「で、でも…」


「いい加減認めなさいな」


「うぅ…」



可愛くて恋愛経験も豊富らしい奈々に言われて優羽は否定できなくなる。



「だって…恋ってよくわかんないし…」


「優羽のお姉さん、彼氏いなかったっけ?身近にカップルいたら何となく分かんない?」


「うーん…」



確かに、姉の美羽には剣斗(けんと)という幼なじみの彼氏がいる。

だが…