あたしは入口の前で立ち尽くす。


「(里菜、ほんと邪魔なんだけど)」


「(美羽幼稚すぎ、いい加減死ねばいいのに)」


「(最近の晃は調子に乗り過ぎだよな)」


「(美穂がぶりっこしながら晃に近づいてる。死ね)」


「(死ね)」


「(死ね)」


「(死ね)」


「(死ね)」


なだれ込んでくる、みんなの本音。


あたしの足は動かない。