色眼鏡

☆☆☆

『お前の願いを叶えてやろう』


黄金色に輝く和服を着た男は、あたしへ向けてそう言った。


あたしはぼんやりと男性を見つめる。


月明かりに照らされた男性の服がとても綺麗だと思っていた。


『ありがとうございます』


『その代わりに、お前を観察させてもらう』


『観察?』


『そう。人間にどんな欲望があるのかそれを見させてもらおう』


『そのくらいなら、構わないよ』


欲望を覗かれるくらい、どうってことないと思っていた。


それで晃の気持ちがわかるなら安い物だと思っていた。