☆☆☆

また夢を見ていた。


場所はあたしの部屋だ。


なぜか電気が消されていて薄暗い。


けれど空には大きな月が出ていて、その明かりで辺りの様子がわかった。


あたしは部屋に1人じゃなかった。


もう1人、誰かがいる。


月明かりが逆光となり、その顔はわからない。


だけど友人じゃないことはすぐにわかった。


その人は背が高く、和服を着ていたからだ。


服の色は白。


月明かりに照らされて輝き、まるで宝石のようだった。