本心は聞こえていのに、それに反応することができない。


あたしはグッと言葉を押し込めて俯いた。


晃のことを嫌いだなんて思った事は1度もない。


大事な幼馴染なのに……。


「俺、帰るな」


晃はそう言い、あたしの背を向けて病室を出て行ったのだった。