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昼前のファミレスは比較的席が空いていて、あたしたちは窓際の4人席に座った。


あたしの隣が夏生、安田さんは前の席だ。


「さっそく、本題に入ろうか」


飲み物を注文した後、安田さんがそう言った。


「はい。あの、安田さんのその眼鏡って……」


「あぁ。不思議な店で買った眼鏡だよ」


安田さんはそう言い、あたしに眼鏡を差し出して来た。


それを受け取り、フレームの裏を確認する。


あたしの眼鏡と同じで『color glass』と書かれている。


「あたしの眼鏡もです」


そう言って、あたしは自分の眼鏡を安田さんへ渡した。