「美羽、里菜の眼鏡褒めてたじゃん」


「違うよ! その後に全然似合ってないって言ってたじゃん」


「え? 何言ってるの? 美羽そんなこと言ってないよ?」


困惑した表情を浮かべる美穂。


「嘘、絶対に言った!」


あたしはハッキリと聞いたんだ。


美穂だって、隣に立っていたんだから聞こえて来たはずだ。


「気のせいじゃない? 美羽だってそこまで無神経じゃないよ」


「そんな……」


あたしは混乱し、そのまま自分の席へと戻ったのだった。