八重ちゃんの本音を聞いてしまったら、もう、放っておくわけにはいかないと思った。 たとえ八起くんにこのことを伝えられないとしても、何か私にできることはないかな、帰りのバスではそんなことを考えてた。 午後の日差しが強くて、バスの中に黄色い光が注ぎ込まれてきてる。 こんなにいいお天気なのに、病院ではこの光を感じなかったんだ。 そういえば、八重ちゃんの部屋はカーテンが閉まってたな…… なんとか、移植しないで治る方法ってないのかな……