「いた、いた」 廊下から小さな女の子が覗き込んで、私をみてこう言いながら近づいてきた。 「あんた、あたしと同い年なんだってね」 「いきなり何?誰、ですか」 病院に知り合いなんかいないし、お見舞いにくるような子もいない。 だから面識のない子がこうして話しかけてくる状況が、全く予想外で、想定外。 「あー、もしかして憶えてない?昨日会ったじゃん」 昨日、と言われてさっき思い返してた出来事を思い出した。 「あ!昨日の!」 「ピンポーン!せーいかい☆」