「うーん、そうですね…こんな感じでは如何ですか」 「……わぁ…」 「水美さん、肌がとても白くていらっしゃるので、少しトーンを落とした赤がお似合いかと…」 シャっと目の前のカーテンを開けられると、そこには大きな姿見が備え付けられていた。 そこに映るのは…。 「まるで、お姫様、だな」 「え、瑛飛さん?!」 いつの間に入ってきたのか? と、問う前に。 近くにいた筈の櫻井さんの姿が見えない事に気付く。 キケン………。 でも、もう遅い。