「片膝を付くって、騎士が負けた事を認める事らしい。…俺はお前に完敗だよ…結婚しよう、水美」 指輪がなくて、ごめんな…。 そう言って笑う彼の顔を見て、私は一瞬きょとんとしてから…顔をくしゃくしゃにして「はい」と頷いた。 もう、仕返しをしようなんて、生意気なことは思わないし、言いません。 だから…。 だから、今夜のことを…この胸に、この意識の中にしっかりと刻み込ませて。 神様がいるのなら、愛する強さをこの身に、もっともっともっと与えて下さい。