案内されたのは、窓際ど真ん中の席。
席についてから眼下に広がる光を見つめると、彼はまるで自分の成果のように、
「な?夜景綺麗だろ?」
という。
私は、そんな彼に微笑んでから、ちょっと考え込んで…その後唸るようにして、
「ありきたりだけど…本当に宝石みたい…」
と返す。
ボキャブラリーが少ないと、こういう時本当に困るもんだな…そう思っていると、
「じゃあ、俺もありきたりかもしれないな…どんな宝石よりも水美の方が綺麗だと思うから」
なんて、彼が臆面もなく言うので、ぎょっとしてしまった。
「瑛飛さん…それは、流石に…ちょっと…」
「なんで?本当のことだろ?」
あぁ、本当にこの人には敵わない。
最初から敵わないとは分かっていたけれど。
…最強ラスボスに目をつけられてから、本当にヤラれっぱなしで、やっぱり何かお返しをしてやりたい。



