【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜



「エイト!?エイトがいるってホント?リアリィ?」

「待ちなさい!エマ!他のお客様もいらっしゃるのよ?!」

「わぉ!エイト!んー!アメージング!」

「こら、ヘンリー!挨拶もないまま部屋に入るんじゃない!」


登場したのは、全部で4人。
高校生くらい?の女の子と男の子。
そしてブロンドの艷やかな髪を掻き上げながら女の子を窘める女性と、男の子を叱るロマンスグレーの男性。


「…お前ら、煩い」

「なんで?!ホワイ?!」

「ほら!二人とも!お客様に先にご挨拶なさい!驚いていらっしゃるじゃないの!もう!」


流暢な日本語を話すそのブロンドの女性は、すまなさそうにこちらを向いて、ぺこりと頭を下げてきた。


「ごめんなさいね?私はノア。瑛飛の母です」


……。


「えっ?!」



あまりの展開に、ついはしたなくも大声で驚いてしまった。


高級料亭のご子息ってだけでも、驚きなのに…まさか…彼がハーフだったなんて、誰が想像しただろうか…。

確かに、そう言われれば、この人のハイスペックな理由に納得がいくのだけれど。


彼の年齢不詳な外見は、お母様譲りなんだろうか…。
そう思わざるを得なかった。
だって、とても彼を産んだとは思えないくらい若い。


「ハイ!私はエマ。エイトの妹よ?」

「僕は、エイトの弟だよ?」



…いやいや。
ちょっと待って。
それはいくらなんでも、年が離れ過ぎじゃない?


「あ。その顔は何かカンチがいしてるみたいだけど。僕らもうセイジンしてるから…えーとセンキョケン?もちゃんとあるんだよ?」

「…え…っ?!」


そんな片言の入った口調で、ウィンクされながら言われても…ちょっと信じられない。
というか、今年45歳の彼の妹とか弟とか言われても、それって…どうなんですか?と、ちらり、彼の方を向こうとすると。

「いやいや。お恥ずかしい所をお見せしてしまったかな…?遅れましたが、私は瑛飛の父の瑛久(えいじ)です」

綺麗なロマンスグレーの髪を撫でながら、少し照れたように笑ってくる、彼のお父様だという人と瞳が合った。