なんか悔しい。 私は、自分の家辿り着くまで瞳を閉じて浅い呼吸を繰り返した。 彼の核心に触れたい。 彼の本音に触れていたい。 付き合う中で、そう思うことはけして悪いことじゃないはずなのに、何故か言い様のない背徳感に苛まれるのはどうしてだろう? 私は思考という思考を使いまくったせいで、その夜、部屋に帰ってから夢を見ることもなく深い眠りに就いた。 まだ、消えない温もりを抱いたまま…。