信じたいのに、未だ胸につかえる…過去の呪縛。
求めたいのに、こんなにも必要としているのに…拗れてる上に、しこりが固まり過ぎてかんじんな所でなかなか解けてはくれない。
「はぁ……」
今日何度目かの溜息を吐いて、私は曇ったままの空を見上げた。
そこには、また雪が降ってきそうな色の雲がそこかしこにあって、雲を遮っている。
気持ちがモヤモヤしてちっとも晴れない。
街並みには雪が降った後だというのに、そんな事は関係ないと言うような人達で溢れていて、誰も私のように空を眺めている人はいなかった。
「……瑛飛さん、早く来ないかな…」
何時の間にか当たり前になってしまった、今は空いて左のポジション。
訳もなく身震いをした。
寒さのせいじゃない。
ただ、寂しいだけ。
でも、週末日曜ということで、道が混んでいるのかなかなか瑛飛さんは戻って来ない。
私は先にお店に入っていようか、それとも此処でこのまま待っていようか、少しばかり悩んでいた。
すると、背後から…忘れ掛けていた、少し癖のある声がしてくる。
思わず、ゾッとするような…気配を持って。



