「やっぱり、かわいいですね、あの二人…」



あの二人の事を見ていると、どこか面白くて…

嫌な事も忘れてしまうのだ。



「…たまに、やりすぎって程の喧嘩もあって、ハラハラしますけど」



桐神は溜息混じりに、やれやれ、といったように首を横に振った。








暫く歩き、各々帰る方向がバラバラのため、解散となった。



「ではまた、明日、学校で」



手を振る桐神。



「…海空、送ってくぞ」



澪和の手をとる西条。



「おい、人の恋人に手を出すな」



『恋人』というフレーズをつい口に出してしまったが為に、真っ赤になっている御影。



「…自爆はダセェぞ」


「……黙れ」





やっぱりこの二人は面白い