城津の家からの帰り道ーーー



「いやぁ、お前もやる時はやるんだな!…ちょっと見直したぜ!」



西条の明るい声が響く。



「…うるさい。人に手を出すなんて生まれて初めてだったんだ、城津には後でお詫びの品を持っていく」



御影は耳を塞ぎながらスタスタと歩く。



「詫び!?あんなの一方的に城津が悪いだろ!」


「そうは言ってもやはり、病人に怪我させるのは良くないだろう。…まぁ、お前に言っても分からないだろうが」


「はぁ!?テメェ今何つった?」



二人は相変わらずバチバチとしている。


そんな二人のあとを桐神と澪和はゆっくりと歩いている。



「…ほんっとに、あの二人は仲がいいんだか悪いんだか」



ほんわかとした桐神の笑み。


澪和は思わず、クスッと笑ってしまった。