もう一度、目の前に広がる…光景に意識をやる。 荒れ果てた街。 石畳の広場には、枯れ掛けて寂れた井戸があるだけ。 そして、それを囲うのは、かつて栄えたであろう街の面影。 それすら、今ではすっかり色褪せてしまっていた。 所々、まるで大きな戦争を迎えたように、建物の外壁が崩れており、生き残った人間がいるのかさえ、疑問に思う程の有様である。