一体そんなことをして、自分の中にどんな変化が生まれるというのか。 それでも彼女の中で彼の言葉はぽつりぽつりと温かな光のような粒を作らせ、知らない内に身に纏っていた、殺気というオーラを消させるのだった。 「良い子だね…」 「…別に、お前の為なんかじゃない…」 不意にそんな言葉を投げ掛けられて、彼女は低い声で牽制をした。 油断はしてはいけない。 信じてはいけない。 そうは、思うのに。 分かっているはずなのに。 どうして、こんなにも…惹き付けられるのか。 心は震え、どこまでも揺れた。