カフェを出て、司君を必死で探した。 来た道を引き返し、人混みを掻き分けた。 それでも、司君の姿はどこにも見当たらない。 当然だ。 司君と別れてから、一時間近くも時間が経っているから。 だけど…… 電話にも出ないし、LINEも既読にならない。 もしかして、司君、すごく怒っているのではないか。 急に叩いてしまった私と、もう連絡を取るつもりもないのではないか。 そんな妄想ばかりが頭をよぎり、さらに焦ってしまうのだった。