仮に司君は美沙子さんを好きでないにしても、美沙子さんは違うだろう。 いや、司君だって、美沙子さんに未練があるに違いない。 だって…… 「司君が関西弁を話さないのは、美沙子さんのせいだって……」 彼女が関西弁嫌いだからだと、美沙子さんは言っていた。 それを聞き、弘樹さんはさも可笑しそうに笑う。 「それ、ギャグだろ?」 「ギャグじゃないです! 美沙子さんはそう言っていました!!」 私は思わず声を荒げてしまった。 そして、はっと我に返って口を押さえる。