「おはよぉ!!」


その時、甘ったるい猫なで声が耳に届いた。


わぁ、最悪~。


なんで今日に限って朝から教室に来ちゃうのかなぁ……。


いつもなら大蝶の奴等は朝は遅刻してくるか、屋上でサボってるかなのに。


運悪いのかなぁ……?


「あ、亮君おはよぉ。」


「………………………………………え?」


その瞬間私達のクラスだけ時間が止まったかのように、誰も動かないし喋らなかった。


「えぇぇぇぇぇぇぇえっっ!!!?」


それから数秒後、やっと声を発した皆。


勿論、大声で叫んだ人達の中に私も混じっている。


ていうか、大蝶の皆だって戸惑ってるし。


唯一笑顔なのはさくらだけ。


りょーは怪訝な顔をしながらさくらを見ている。


「は?何?どういう事?」


「亮と接点あったか?」


クラスの皆は大混乱。


勿論私も。


なんで?いつの間にそんな仲に?