わが校には、眠り姫ならぬ眠り王子が居る。 「ねぇ??大路君」 「んー」 「大路君、今日お弁当作ってきたの!!食べない??」 「んー」 「ねぇ大路君」 「大路君!!」 「……んー」 彼は机に伏せっているのが通常モード。隣の席の私は、彼が起きあがっている所をいまだかつて見た事がない。