「ううん、ダメじゃない。……嬉しかった」 ……っ。 まさかハルからそんな返事が聞けるなんて思ってもいなかった俺は、思わずドキッとしてしまう。 今が夜でよかった。 これなら例え顔が赤くなってしまっていようと気づかれないはず。 「素直だね。そんな所も可愛いよ」 「っ」 「じゃ、また明日」 俺はそんな気持ちがハルにバレてしまわないよう、必死に平然を装う。 「……!?」 けど、目の前にいるハルが愛おしくて。 おでこになら、いいだろ? そう暗示をかけて、前髪越しにひとつキスをした。