ところ構わず、誰にでも好きなんて言うチャラい男の子はそこら中にいるし、おかしくはないけど。 うん、そうだよ。 きっと昨日のは、ちょっとした男の子の気の迷いで…… どこにでもいる平凡な、特別可愛くもない私を好きになんて、ならないよきっと。 「本当、自覚ないんだから」 「そっくりそのままお返しします」 いつもお決まりのやり取りをしているうちにチャイムが鳴って、また今日も退屈な授業が始まった。