「ほら、立ち止まってたら委員会遅れるよ?」 「ちょっ……!」 ずるい。 夏くんは絶対私の一歩先を行ってしまう。 どうしようかと悩んでいたのに、私が答えを出すより先に手を引かれて歩き出す夏くん。 それも無理やりなんかじゃなくて、手が痛くならないように優しく、まるでエスコートするように。 生徒が行き交う廊下なのに人目も気にせず堂々と。 夏くんはこうやって私の近くにいたらドキドキしないの? 手を繋いでてドキドキする? ねぇ、夏くん。 私にドキドキしてくれませんか?