「可愛すぎるハルが悪いんだよ?」
「……んっ」
初めて奪ったハルの唇。
「やっば……」
声にならない俺の声。
俺の下で、初めて見るとろけるような表情を浮かべるハルが愛おしくて。
「また明日」
まだ、ダメだ。
俺の方がどうにかなってしまいそう。
逃げるように出てきた図書室。
廊下の角を曲がって死角に入ったところで、壁に腕をつく。
「……はぁ」
あんな目で見つめてくるとか……
反則だろ。
未だに残る唇の感触。
俺を見つめてくる瞳。
俺だけに見せる顔。
どうしようもなくハルが好きでたまらない。
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