「別に、大丈夫だよ!ほらっ……うっ」
俺が心配して言っているのに、まだ平気なフリをして飛び跳ねようとするバカなこいつ。
「だから言ったじゃん。こんなに腫れて痛いのに……我慢すんな、バカ」
「バカって」
「どうせハルのことだから、みんなに迷惑かけないようにって我慢して走ったんでしょ?お願いだから、心配させないで」
ハルは優しいから、まわりに迷惑をかけないようにとすぐ嘘をついて隠そうとする。
そんなハルを放っておけるはずがない。
俺だけでも気づいてやりたい。
逆に迷惑をかけるくらい俺のことを頼ってほしい。



