「……なっ、夏くんっ!?」 また夏くんの顔が近づいてきて、キスされるのかと思えば、触れる私のおでこの夏くんのおでこ。 びっくりして目をつぶることも忘れてしまった私は、ただただ距離の近さにドキドキして目が泳ぐ。 「やっぱり……」 「やっぱりって?」 「熱ある」 「へ?そんなことないよ、大丈夫っ」 「ハルのバカ。何我慢してんの、我慢しないでって前言ったでしょ?」 確かに今日は少し変だなって思っていたけど…… 本当に熱があるなんて思ってもいなかった。 全然ほら、話せるし動けるし……